観光地として人気の京都への旅行を楽しむためには、気温に応じた服装を柔軟に用意することが大事なポイントです。ここでは、京都では、各季節の気温がどの程度になるかについてお伝えし、気温に適したおすすめの服装をご紹介しましょう。
大切な京都旅行をさらに充実したものにするために役立つヒントになれば、と思います。
盆地の京都は気温の変化が激しい場所
京都は、盆地性の気候で、日本のなかでも特に気温差が激しい気候を持つ地域です。京都旅行に出かける際には、そういった気候的な特性をしっかり理解して、暑さや寒さに十分に対応できる服装を準備するようにしましょう。
一年間の温度差が大きい上、一日のなかでの温度差も大きいため、温度に応じた柔軟な服装ができるよう、着脱のしやすい上着などを用意しておくのがおすすめです。京都の夏は、油照りとも呼ばれ、じりじりとした暑さが感じられます。
一方、冬場になれば、しんしんと冷える底冷えが感じられることも多いです。そういった季節による気温の変化も、京都の魅力の一部ではありますが、想像以上の暑さや寒さで、せっかくの京都旅行中に体調を崩してしまったりすることがないように、気を付けてくださいね。
お花見シーズンの京都旅行
桜が綺麗な春は、京都旅行のベストシーズンのひとつです。3月下旬ごろから4月上旬ごろのお花見シーズンの京都の平均気温は、10度ぐらいです。最高気温は20度近くになることもありますが、まだ熱中症になってしまうほどの暑さになる心配はほとんどありません。
日中であれば、アウターなしで快適に観光地を巡ることができます。夜には気温が10度を下回り、肌寒く感じることもあるため、アウターは必須です。折り畳んで携帯しやすいパーカーなどを持っておくと、快適に動きやすいでしょう。
女性の場合、ストールが一枚あると、首に巻いたり、羽織り物の代わりにしたりと、アレンジして使えてとても便利です。近年は、夜間にライトアップをして夜桜見物ができるところも増えています。気温がグッと低くなる夜でも心地よくお花見が楽しめるように、防寒になるものを用意して、京都旅行にお出かけするようにしてください。
初夏の京都旅行
青葉が美しい初夏に、京都を訪れる際にはどんな服装をすればよいのでしょうか。5月から6月ごろの京都は、平均気温が20度前後で、比較的過ごしやすい気候が保たれています。5月にある葵祭の時期に合わせて京都を訪れる場合、屋外で長時間行列を見学することになるため、日除けになる帽子を着用しておくのがおすすめです。
熱中症予防のために水分補給できるよう、水筒やペットボトルを持参し、こまめに水分補給をすることも大事なポイントとなります。また、屋外で過ごす時間が長くなるイベントでは、虫よけ対策をすることも必要です。虫よけスプレーを用意して、快適に過ごせるようにしましょう。
6月の京都は、紫陽花が美しく、各地で幻想的な景に出会うことができます。気温的には快適な温度であるものの、雨が多いシーズンのため、雨対策を重点的に行うようにしましょう。
雨具を用意することに加えて、服が濡れてしまった際に雨を拭き取るためのタオルなども多めに準備しておくと安心です。足元は、撥水効果のあるレインシューズを履くと、雨の日の移動も快適に行いやすくておすすめです。
6月ごろからは、京都は夕立など急な雨に襲われることも増えてきますので、雨予報ではない場合でも、しっかり雨具を持って旅行をするようにしてください。
夏の京都旅行
夏の京都は、7月ごろから気温が35度を超える猛暑日になることもあり、かなり厳しい暑さに見舞われます。近年、異常な暑さが続くなかで、京都でも以前にも増して気温が高くなる日が増えてきています。夏休みのシーズンとも重なり、京都旅行を計画する人が多い季節ですが、旅行の際には十分に暑さ対策をして出かけるようにしてください。
7月の京都のメインイベントが、祇園祭です。伝統的なお祭りとして一度は見ておきたいものですよね。基本的には屋外で行事を見学することになるため、熱中症予防のために水分補給ができるペットボトルや水筒を用意することが大切です。
祇園祭が行われるのは、京都市内の中心的なエリアです。コンビニも比較的充実したエリアですので、ペットボトルをこまめに購入するといった工夫をしながら、お祭りを見学しましょう。
水分補給だけでなく、塩分補給ができるアイテムを適切に取り入れるといいですよ。塩分を含むタブレットや飴を持っておくと、汗をかいて奪われた塩分を補給しやすくなります。また、涼しさを感じられる携帯式の扇風機やうちわ、扇子などを持っておくのもおすすめです。
また、祇園祭の時期は、気温が高い時期であるとともに、夏の夕立が多い季節でもあるので、お出かけの際には必ず雨具を持っておくようにしましょう。
晩秋の京都旅行
紅葉シーズンの京都は、お花見シーズンと並ぶ京都旅行のベストシーズンです。
紅葉狩りに適した11月下旬ごろから12月上旬ごろの京都の気温は、日中は10度前後と比較的心地よい気温ですが、夜になるとグッと冷え込むことも増えます。
冬のような寒さを感じることもあるため、防寒対策をしっかり行って、京都旅行に向かうようにしましょう。近年は、紅葉のライトアップの楽しめる寺院が充実し、プロジェクションマッピングなどが行われるケースもあります。
夜ならではの幻想的な景色を楽しみたいと考えているなら、薄手のコートやストールなどを用意するのがおすすめです。手先の冷えが気になることもあるため、手袋やカイロといった防寒具も持っておくといいですよ。足元には、足首まで覆えるブーツを履くと、寒さ対策とおしゃれさが両立できます。
凸凹の多い道もあるので、ハイヒールは避けて、動きやすくフラットなブーツを選ぶようにしてください。厚手の靴下を履いておくと、さらに快適さやあたたかさがアップします。
京都の気候や気温の特性を理解した上で、京都旅行に行くようにしよう
盆地の京都は、一年を通しての気温差、一日の中での気温差が特に激しいエリアです。京都旅行に行く際には、そういった気候的な特徴を踏まえて、適した服装でお出かけするようにしましょう。着脱のしやすい上着を用意すると、一日のなかでの温度変化に合わせて、柔軟に暑さ寒さの調整がしやすいです。
アレンジが利くストールを持っておくのもおすすめです。